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Channel: はろるど
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静嘉堂@丸の内にて「七福うさぎ」が公開されています

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昭和の名工である京都の人形司、丸平大木人形店の五世大木平藏が作った御所人形、通称「七福うさぎ」が、静嘉堂@丸の内にて公開されています。



その『初春(はつはる)を祝う ―七福うさぎがやってくる!』の見どころについて、イロハニアートへ寄稿しました。

七福うさぎの魅力に迫ろう!静嘉堂@丸の内にて開催中 | イロハニアート

この「七福うさぎ」とは、三菱第四代社長で静嘉堂のコレクションを拡充した岩﨑小彌太の還暦を祝い、夫人の孝子からの特別の注文により作られた『木彫彩色御所人形』のことで、小彌太が卯年であることから人形にはうさぎの冠がつけられました。

人形の数は全部で58体に及んでいて、七福神たちの「宝船曳」と「興行列」を中心に、「鯛車曳」、「楽隊」、「餅つき」の5つのグループからなっていました。

いずれも笑みを浮かべながら楽器を奏でたり餅をつくなど、楽しそうに寿ぎの宴を繰り広げていて、それこそ新年を寿ぐにふさわしい作品といえるかもしれません。

また展示では「七福うさぎ」のほかに、日本や中国の寿ぎの絵画なども公開されていて、不老不死や多産の象徴であったうさぎがさまざまに表現されている様子を見ることができました。

一連のうさぎの作品で目を引いたのは、清末期の宮廷画家だった李培雨の『兎図』と『双兎図』で、柘榴の木や竹といった植物とともに、白と黒のうさぎが鮮やかな色彩にて描かれていました。

【静嘉堂文庫美術館 初春・七福うさぎ展の逸品】本展最大の見どころが、全て陳べると最長およそ10mにもおよぶ御所人形の行列。三菱第4代社長の岩﨑小彌太の還暦を祝って孝子夫人が京都の丸平大木人形店に注文したもの。合計58体、背負われた子供含め61人がずらり並んだ様子は圧巻です。 pic.twitter.com/Tqa1DRWVyv

— 静嘉堂文庫美術館 (@seikadomuseum) January 14, 2023
このほかにも丸の内へ移転開館記念展『響きあう名宝―曜変・琳派のかがやき―』でも人気を集めた国宝の『曜変天目』も公開されていて、器の中に広がる神秘的な光のきらめきを目の当たりにできました。

2月4日まで開催されています。

『初春(はつはる)を祝う ―七福うさぎがやってくる!』 静嘉堂@丸の内@seikadomuseum
会期:2023年1月2日(月・振休)〜2月4日(土)
休館:月曜日、1月10日(火)
時間:10:00~17:00
 *入館は閉館の30分前まで
 *金曜日は18時まで開館
料金:一般1500円、大学・高校生1000円、中学生以下無料。
場所:千代田区丸の内2-1-1 明治生命館1F
交通:東京メトロ千代田線二重橋前〈丸の内〉駅3番出口直結。JR線東京駅丸の内南口より徒歩5分。

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