BASE GALLERY
「宮山香里 空へ降りる方法 il modo di scendere al cielo」
11/15-12/21
![]()
BASE GALLERYで開催中の宮山香里個展、「空へ降りる方法 il modo di scendere al cielo」を見てきました。
偶然手にした一枚の本展のDM。その淡い色遣いと朧げなモチーフ。何か惹かれるものを感じてギャラリーへ足を運ぶ。すると開けていたのは何だったのか。
揺らぎの中で吹くそよ風と美しき自然。靡く秋草に大樹、そして浮かぶ雲。静謐でかつ心の落ち着く空間。思いの外に魅力的な展示がありました。
作家の宮山は1975年に東京で生まれ、1998年に慶応義塾大学文学部を卒業。その後ミラノのブレラ国立美術アカデミーで絵画を学び、現在もミラノに在住。主にイタリアにて制作を続けています。
さて作品とは。先に触れた揺らぎや狭間。表現としては基本的に平面です。しかしながら例えば木のフレームに布、オーガンジーを張り、上下で様々なモチーフを展開しながら、何らかの心象風景を描きだしていく。琳派や山水画的なイメージも。時間の流れは緩やかです。
基本となるのは木版です。その上にさらに半透明の布を被せる。上下でのズレにブレ。それがまた風景に揺らぎをもたらす。面白いのは木版と布の間の隙間に糸を編み込み、言わば刺繍的な表現を見せているところ。作品自体は実にシンプルです。また淡い水色やグレーも繊細な質感を引き出しています。
フレームを窓枠、また描かれたモチーフを景色とすれば、ちょうど室内から窓越しに戸外の自然を見ているような感覚も与えられるのではないでしょうか。
そういえば壁面には椅子を象ったレリーフ状の作品も。何やら室内空間を連想させます。
「童話物語〈上〉大きなお話の始まり/向山貴彦(著)、宮山香里(イラスト)/幻冬舎文庫」
海外での活動の多い宮山。ベイスギャラリーでの個展は初めて。また日本での展示もかなり久しぶりだそうです。
12月21日まで開催されています。
「宮山香里 空へ降りる方法 il modo di scendere al cielo」 BASE GALLERY
会期:11月15日(金)〜12月21日(土)
休廊:日・祝日。
時間:11:00〜19:00
住所:中央区日本橋茅場町1-1-6
交通:東京メトロ東西線・日比谷線茅場町駅7番出口より徒歩1分。東京メトロ東西線・銀座線・都営浅草線日本橋駅より徒歩8分。
「宮山香里 空へ降りる方法 il modo di scendere al cielo」
11/15-12/21

BASE GALLERYで開催中の宮山香里個展、「空へ降りる方法 il modo di scendere al cielo」を見てきました。
偶然手にした一枚の本展のDM。その淡い色遣いと朧げなモチーフ。何か惹かれるものを感じてギャラリーへ足を運ぶ。すると開けていたのは何だったのか。
揺らぎの中で吹くそよ風と美しき自然。靡く秋草に大樹、そして浮かぶ雲。静謐でかつ心の落ち着く空間。思いの外に魅力的な展示がありました。
作家の宮山は1975年に東京で生まれ、1998年に慶応義塾大学文学部を卒業。その後ミラノのブレラ国立美術アカデミーで絵画を学び、現在もミラノに在住。主にイタリアにて制作を続けています。
さて作品とは。先に触れた揺らぎや狭間。表現としては基本的に平面です。しかしながら例えば木のフレームに布、オーガンジーを張り、上下で様々なモチーフを展開しながら、何らかの心象風景を描きだしていく。琳派や山水画的なイメージも。時間の流れは緩やかです。
基本となるのは木版です。その上にさらに半透明の布を被せる。上下でのズレにブレ。それがまた風景に揺らぎをもたらす。面白いのは木版と布の間の隙間に糸を編み込み、言わば刺繍的な表現を見せているところ。作品自体は実にシンプルです。また淡い水色やグレーも繊細な質感を引き出しています。
フレームを窓枠、また描かれたモチーフを景色とすれば、ちょうど室内から窓越しに戸外の自然を見ているような感覚も与えられるのではないでしょうか。
そういえば壁面には椅子を象ったレリーフ状の作品も。何やら室内空間を連想させます。

海外での活動の多い宮山。ベイスギャラリーでの個展は初めて。また日本での展示もかなり久しぶりだそうです。
12月21日まで開催されています。
「宮山香里 空へ降りる方法 il modo di scendere al cielo」 BASE GALLERY
会期:11月15日(金)〜12月21日(土)
休廊:日・祝日。
時間:11:00〜19:00
住所:中央区日本橋茅場町1-1-6
交通:東京メトロ東西線・日比谷線茅場町駅7番出口より徒歩1分。東京メトロ東西線・銀座線・都営浅草線日本橋駅より徒歩8分。